2010年5月15日土曜日

【Ubuntu10.04】グーグル日本語入力のインストール方法

グーグルのこのページを開く。

     ▲まずグーグルのこのページでヒントを探す

オープンソース・プロジェクトの名前は Mozc (モズクと発音します) です。Mozc プロジェクトページでソースコードやビルド方法などの情報を得ることが出来ます
とある。さっそく飛んでみる。

     ▲Mozc プロジェクトページ

Linux Build Instructionsというリンクがあるのでこれをクリック。

     ▲Linuxビルド方法のページ

このとおりやっていけばいいのだろう。
まず、ソフトウェアの準備、とある。以下のソフトが必要だと書いてある。
  • gcc/g++
  • Python
  • IBus (-libus)
  • cURL (-lcurl)
  • OpenSSL (-lssl)
  • Zlib (-lz)
  • D-Bus (-ldbus-1)
  • GLib (-glib-2.0, -lgobject-2.0)
  • subversion
で、これをインストールするには、Ubuntuだったら、コマンドラインから、次のように実行する。
sudo apt-get install g++ python libibus-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev zlib1g-dev libdbus-1-dev libglib2.0-dev devscripts debhelper subversion
     ▲パッケージをインストールしているところ

     ▲postfix(メールサーバ)の設定画面
なぜかpostfixの設定画面が現れるがカーソルキーで「設定なし」を選択し、タブキー<了解>をフォーカスしてエンターキーで抜ける。

     ▲パッケージのインストールが終了

次に、あなたはコードを取ってこなければならない、と書いてある。
cd ~/
これは、ホームディレクトリに移動するコマンドだ。次に、
svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
というコマンドを実行。

     ▲リビジョン 47356 をチェックアウトしました、と表示された
次に、
export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH"
というコマンドだ。環境変数の設定だ。次に、
mkdir -p ~/src/mozc
cd ~/src/mozc
gclient config http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src
gclient sync
というコマンドを順番に実行していく。ディレクトリを作ってそこで何か作業するのだろう。とりあえず一つずつ実行してみる。

     ▲なにやらゴソゴソとやっている
3分くらいで終了した。
最新のリビジョンにするには次のコマンドを実行すればいいらしい。
gclient sync
これはさっき実行したのでスルー。次にコンパイルだ。
まずあなたは、GYPと呼ばれるツールでMakefileを生成する必要がある、と書かれている。それは、さっきの「gclient sync」コマンドで自動的にダウンロードされているらしい。
次のコマンドを順番に実行する。
cd ~/src/mozc/src
python build_mozc.py gyp
python build_mozc.py build_tools -c Release
python build_mozc.py build -c Release unix/unix.gyp:ibus_mozc
     ▲こんな感じで終了

次にワン・パスコンパイルだ。次のコマンドを順番に実行する。
python build_mozc.py gyp --onepass
python build_mozc.py build -c Release unix/ibus/ibus.gyp:ibus_mozc
     ▲こんな感じ
なにやら、「make: `ibus_mozc' に対して行うべき事はありません.」というメッセージが出ているがスルーする。
実行形式は以下のディレクトリに作られている。リリースビルドの場合は、
~/src/mozc/src/out/Release
デバッグビルドの場合は、
~/src/mozc/src/out/Debug
一度でもビルドが成功していれば、以下のディレクトリが作られているはずだ。
~/src/mozc/src/out/Release/ibus_mozc

さて、いよいよビルドとインストールだ。次のコマンドを実行する。
debuild -uc -us
以下のように聞かれるので「y」を入力する。
continue anyway? (y/n) y
するとコンパイルが始まる。

     ▲こんな感じで終了する

さて、最後のコマンド、パッケージのインストールだ。
sudo dpkg -i ../ibus-mozc_*.deb
これでインストールは完了だ。
Mozcを有効にするには、「IBusの設定」を開いて、"Japanese - Mozc"をインプットメソッドとして追加してやる必要がある。
一度ログアウトして、「システム」-「設定」-「IBusの設定」でダイアログを開く。

     ▲IBusの設定

「インプットメソッドの選択」-「日本語」-「Mozc」を選択して「追加」ボタンをクリック。
「Mozc」を一番上にもっていく。これでOKだ。

     ▲これがMozcだ
うーむ、「カナ」入力にしたいのだがどうやればいいの?
うーん、環境設定機能が「ない!」。残念だが、まだまだ使えない。そのうちdebパッケージとして提供されるようになるだろうし、もう少し機能が充実してから試すのが吉。でも、ありがとうグーグル。Linuxに光明がともりました。

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