先日スーパースワンとスワンaを比較してみたら意外なことにスワンaがとても優れたモデルであることが判明して驚いたのである。そこで、それならスーパーフラミンゴの影に隠れていた元祖フラミンゴはどうだろうと思って比べてみた。
▲フラミンゴ
8cmユニットを納めるためのヘッドが奥に深く伸びており、あのエイリアンを彷彿とさせる。これは長岡先生が限定ユニットを待っていたが出ないためFE83で作ることにしたとのことで、ヘッドの容積を稼ぐために奥行きをとったと記述してある。
▲リアビュー
▲内部のようす
▲スーパーフラミンゴとフラミンゴの比較(左がスーパーフラミンゴ)
▲ヘッドの大きさの比較(左がスーパーフラミンゴ)
▲内部の比較(左がスーパーフラミンゴ)
数値を比較してみると、
スーパー フラミンゴ | フラミンゴ | |
ヘッド容積 | 0.927 | 0.832 |
音道1 | 20.0 | 22.0 |
音道2 | 30.8 | 30.8 |
音道3 | 42.0 | 42.0 |
音道4 | 58.8 | 58.8 |
音道5 | 84.0 | 84.0 |
音道6 | 146.4 | 122.0 |
となる。差があるのはヘッドの容積と最終音道面積だけである。
音道面積をグラフにすると、
▲音道面積の比較グラフ
これらの比較の結果、残念ながらフラミンゴの存在意義はどこにも見出せないのである。
ところで8cmのユニットというとFOSTEXでは、FE83EかFE87Eということになるのだが(なぜかFE88EΣなどという型は存在しない)、FE83Eを選択する場合は、フラミンゴのヘッドをスーパーフラミンゴに付ければよいと思われる。FE87Eであればスーパーフラミンゴそのままでいいのではないか。
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