年末年始に思うテレビの見方と味方
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITel000012122007
釣られてやる。それでもテレビはつまらない。かつて芸人がこれほど幅を利かせていた時代があるだろうか。漫才ブームのような特殊な場合を除いてなかったのではないか。テレビ局の制作能力が低下して番組の制作を丸投げし、CM収益の巨額な中間マージンを搾取していて職員の年収は1千万円を軽く超えるというぬるま湯にどっぷりつかって甘い汁を吸い続けている放送業界の構図があるからではないだろうか。丸投げで出来上がる番組はどれも安く上げられて企画も安直、しかもそこそこ視聴率が取れるバラエティばかりになる。こうした状況を家族が番組を共有しなくなったからおもしろくなくなったのだ、とはとても思えないのだ。
そして時代はデジタルへ。芸人の顔をなぜ高画質で見なければいけないのか、芸人の騒々しい声を5チャンネルサラウンドで聴く必要がどこにあるというのか。しかも、B-CASという得体の知れない一民間企業の技術で日本全国のテレビが鍵をかけられてしまう状況が生まれている。こんなテレビの現状を省みないで、家族の環境の変化で一刀両断するこの記事は私にはとうていすなおに飲み込むことができないのである。
とはいえ、地上波をミソクソに言う私だが、指摘しておきたいことは昨今の「BSがおもしろい」現象である。なんだ、テレビ局もやればできるじゃないか、と思わせてくれるし、実際視聴に値する番組が多いのだ。それは私のようなじっくり見たい派と地上波を見る一般的な人たちとの「おもしろい」の感覚の乖離だといえるのかもしれない。それでも、地上波がおもしろければそれでいい、一過性の笑いだけでいいとは思わない。
2007年12月13日木曜日
今日のニュース 07/12/13
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