2007年12月30日日曜日

ターキーって・・・その1

FE138ES-Rの取説にスワン型バックロードホーン「ターキー」が掲載されているのでさっそくモデリングしてみた。

     ▲これが「ターキー」
前面補強板がスワンに比べて大きい。機能的には何の問題もない、というか、大きい方が良いのだろうが、デザイン的には少し大きすぎる感じ。それはあまりにも私がスワンを見慣れているからだろう。

     ▲リアビュー

     ▲音道のようす
リアビューで謎だった2枚の板が判明しました。なんと最終音道の仕切り板が2枚になっているのでした。これってどうなんでしょう?これはいくらなんでもイマイチなんじゃないか?強度を考慮したんだと思うのだがかなり音に影響しそうな気がするのだが。長岡先生は、レアもモアもここは一枚で設計されている。

     ▲スワン120%との比較。右が「ターキー」
スワン120%(愛称エミュー)との比較であるが、ターキーの方がやや小ぶり。あまり違いはない。

     ▲スワン120%とターキーのヘッドの比較

それほど違わない。若干奥行きが違うのだが、内部の容積は補強板の寸法がターキーの方が小さいのでほとんど同じと考えてよい。

     ▲ターキーの音道の寸法

     ▲スワン120%の音道の寸法

これから音道の断面積を比較すると以下のようになる。

オンドウ ターキー エミュー
No.1 92.4 103.7
No.2 137.2 110.9
No.3 195.6 190.1
No.4 267.0 299.5
No.5 403.2 538.6

でこれをグラフにすると、

    ▲スワン120%とターキーの音道断面積の比較グラフ

やはりスワンを純粋に120%したエミューの方がエクスポーネンシャルっぽくってホーンらしいのではないだろうか。モデリングしていてなんとなく思ったのは、あー、やっぱり先生の設計とはどこか違うな、という違和感というか、寂しさである。特に最終音道の2枚の仕切り板はなぜ、どうして、という思いを禁じえないのである。先生が生きておられたらどんな設計をされたのか・・・こんなことを考えても仕方がないのはわかっているのだが。

さて、どうでもいいことなのだが「ターキー」って七面鳥である。これも「らしくない」のである。スワン→レア→モアというようにちょっとアレな鳥類の名前がつけられているのだから、ここで七面鳥はないだろうと思うのだ。本来ならレアより少し小さめのアレな鳥の名前があるといいのだけど。まぁ、設計したのが先生とは別人28号なのだから、全然違った命名であっても、というか、あった方がよかったのだろう。そういう意味ではこのネーミングは理解できる。が、それでも七面鳥はないだろう。ん?待てよ、FE138ES-Rはちょうどクリスマスの頃にユーザーの手元に届くことになる。ユーザーへのクリスマスプレゼントという粋(?)な発想で「七面鳥」と命名したのだろうか。が、それにしても七面鳥はあんまりだ。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。だいぶ前から、色々と記事を読ませて頂き参考にさせていただいています。
現在、ターキーの製作中です。
D58の記事も興味深く拝見させていただきました。たくさん参考になることがありました。
スケッチアップでも、こんなことが出来るんだなと勉強になりました。
今後も時々、訪問させていただきます。よろしくお願いします。

tatsu さんのコメント...

hrv2004jpさん、はじめまして。
ターキーを製作中とのこと。製作中は苦しいときもありますが、気長に楽しむのが吉ですね。完成を急ぐとロクな結果になりませんので。ターキーの音出しは楽しみですね。

以前からお読みいただいているとのこと、感謝・恐縮です。こちらのサイト(http://www.geocities.jp/ybb_tatsuyan/)を作ったので最近はブログではオーディオのことをあまり書かなくなりました。

それではまた。

匿名 さんのコメント...

もちろん、ホームページの方も何度も読ませていただいています。
今後の製作記事を楽しみにしております。